Java版のマイクラは、MODを導入できるところが魅力の一つです。
マルチプレイ用のサーバーにMODを入れれば、友達とひと味違うマイクラを楽しめます。
ただ、サーバーにMODを導入する方法が分からず、困っている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、初めての方でも迷わないMODサーバーの立て方を3ステップで解説します。
アサダ
この記事は次のような人におすすめ!
- 友達とMOD入りのマルチプレイ環境で遊びたい
- サーバーにMODを導入する方法が分からない
- 上手くいかない場合の原因と対処法を知りたい
この記事では、サーバーへのMODの導入が上手くいかない原因と対処法も紹介しています。
現在、MODサーバーの構築に苦戦している場合、解決の糸口が見つかるかもしれません。
ぜひチェックしてください。
基本的に統合版のマイクラは、MODで遊べません。
この記事では「Java版」を前提に、MODサーバーの立て方を解説します。
MODサーバーとは
MODサーバーとは、MODを導入したマルチプレイサーバーのことです。
MODは、Java版のマイクラにのみ導入できる非公式の拡張プログラム。
本来のマイクラにはない、以下のような要素を追加できます。
- 新しいモブキャラの追加
- 新しいブロックの追加
- 武器や防具の追加
- モンスターに乗れるようになる
- 描写をリアルにできる
- 電力など、エネルギーの概念の追加
MODサーバーを立てれば、上記のような要素が適用されたワールドでマルチプレイを遊ぶことが可能。
マルチプレイの自由度がグンと上がるので、ぜひMODサーバーの構築に挑戦してみてください!
MODサーバーでマルチプレイを遊ぶ条件2つ
MODサーバーでマルチプレイを実現するには、以下2つの条件をクリアしなければいけません。
- 参加サーバーと同じMODを導入する
- よりスペックの高いサーバー環境を用意する
参加サーバーと同じMODを導入する
MODサーバーで遊ぶ場合、参加プレイヤー(クライアント)のマイクラにも「MODサーバーと同じMOD」を導入しておく必要があります。
サーバーにだけMODを導入すればよいわけではありません。
エラーの原因になるので、参加プレイヤーは事前にMODサーバーと同じMODを導入しておきましょう。
なお、クライアントへのMODの入れ方については、以下の記事で解説しています。
よりスペックの高いサーバー環境を用意する
通常のマルチサーバーに比べ、MODサーバーには高いスペック(性能)が必要です。
MODサーバーのスペックが足りないと、満足にマルチプレイできないおそれがあります。
たとえば、通常のマルチサーバーであれば、2GBのメモリ容量でも問題なくマルチプレイが可能。
ただし、MODサーバーだと、導入するMODによっては動作が難しくなるかもしれません。
MODサーバーを構築する場合は、4GB以上のメモリ容量を備えるサーバー環境を用意しましょう。
【3ステップ】MODサーバーの立て方
それでは、弊社の『XServer GAMEs』を使った、MODサーバーの立て方を解説します。
アサダ
『XServer VPS for Game(旧名称:Xserver for Game)』をご契約予定、ご利用中の方は、こちらをご覧ください。
『XServer GAMEs』とは、マルチプレイ専用のゲームサーバーのこと。
画面の案内どおりにクリックしていくだけで、簡単にMODサーバーを立てられます。
なお、この記事で紹介する手順の環境や導入するMODは、以下のとおりです。
- OS…Windows10
- バージョン…1.19.3
- 導入するMOD…Hostile Mobs and Girls
各ステップを見ていきましょう。
「マイクラサーバーへの理解を深めるために一から立てたい」という方は、「【参考】一からMODサーバーを立てる方法」をご覧ください。
ただ、難易度が高く手間もかかるため、基本的には『XServer GAMEs』のご利用をおすすめします。
ステップ1:XServer GAMEsに申し込む
はじめに、『XServer GAMEs』のお申し込みを進めましょう。
アサダ
『XServer GAMEs』をご利用中の場合は、「ゲーム変更」を実行してください。
詳しい手順は、こちらで解説しています。
「XServerアカウント」の作成が完了すると、ゲームサーバーのお申し込みに進みます。
以下の表を見ながら、各項目を入力しましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
利用するゲーム | 「Minecraft」を選択してください。 |
ゲームの種類・バージョン | 「Minecraft Forge」を選択してください。 バージョンは、導入するMODと合わせましょう。 ※今回は、「Minecraft Forge 1.19.3」を選択します。 |
プレイ人数(目安) | 任意のプレイ人数を選択してください。 |
ゲームサーバー名 | デフォルトのままで問題ありません。 |
サーバーの契約期間 | 任意の契約期間を選択してください。 「30日以上」でご契約いただくと、月額料金が割引されるためお得です。 |
マイクラにMODを導入するためのシステムです。 「ベースMOD」「MODローダー」などと呼ばれ、MOD同士の干渉を防ぐ役割があります。
入力が完了したら、「XServer GAMEs利用規約」にチェックを入れて、お申し込み内容を確認するをクリックしてください。
入力内容を確認して、問題なければお支払いへ進むをクリックします。
「クレジットカード」「あと払い(ペイディ)」「プリペイド決済」のいずれかの方法でお支払いを進めてください。
以上で、『XServer GAMEs』のお申し込みは完了です。
XServer GAMEsをご利用中の場合は
『XServer GAMEs』をご契約済みで、「Minecraft Forge」以外のゲームを遊んでいる場合は、「ゲーム変更」を実行しましょう。
ゲームパネルの左側メニューより、ゲーム変更をクリックします。
「Minecraft」の変更するをクリックしましょう。
「変更後のゲーム」のプルダウンをクリックして、「Minecraft Forge」を選択します。
ゲームを選択したら、ゲームを変更するをクリックしてください。
5分~10分ほど待つと、ゲーム変更が完了します。
以下のとおり、「Minecraft Forge」のゲームパネルに変わればOKです。
ステップ2:MODをダウンロードする
続いて、『XServer GAMEs』に導入するMODを準備しましょう。
この記事では、『Hostile Mobs and Girls』というMODを導入していきます。
40以上の敵モブを追加するMODです。
メイドやゴーストなど、ユニークな敵モブが追加されます。
ダウンロードページより、『Minecraft Forge』と同一のバージョンを入手しましょう。
※今回はバージョン1.19.3
アサダ
『Minecraft Forge』とMODのバージョンが異なると、エラーの原因になるので注意してください。
まず、Filesをクリックします。
All Game Versionsをクリックして、「1.19.3」を選択しましょう。
一番上の︙をクリックして、「Download file」を選択してください。
ダウンロードが完了したらOKです。
ステップ3:XServer GAMEsにアップロードする
先ほどダウンロードしたMODを『XServer GAMEs』にアップロードしましょう。
まずは、『XServer GAMEs』のゲームパネルにアクセスするため、ログインページを開きます。
ご契約時に設定した「メールアドレス」と「パスワード」を入力してください。
ゲーム管理をクリックしましょう。
以下のとおり、ゲームパネルにアクセスできたらOKです。
『XServer GAMEs』には「ファイルマネージャ」の機能が備わっており、手軽にMODをアップロードできます。
ブラウザ上でファイルをアップロードしたり削除したりできるツールのことです。
ゲームパネルの左側メニューより、MOD追加をクリックしましょう。
Modをファイルマネージャーでアップロードするをクリックしましょう。
「ファイルマネージャ」が開けばOKです。
「ファイルマネージャ」が開けたら、アップロードをクリックしましょう。
先ほどダウンロードしたMODを選択したあと、アップロードをクリックしてください。
一覧にMODが追加されたら、×ボタンでファイルマネージャを閉じてください。
『XServer GAMEs』を再起動すると、導入したMODが適用されます。
ゲームパネルに戻って、ゲームの操作をクリックしてください。
再起動をクリックすれば、『XServer GAMEs』を使ったMODサーバーの構築は完了です!
XServer VPS for GameでMODサーバーを立てる手順
『XServer VPS for Game(旧名称:Xserver for Game)』では、「Minecraft(Forge)」というテンプレート(アプリイメージ)を使うことで、簡単にMODサーバーを立てられます。
以下は、「Minecraft(Forge)」のテンプレートを使い、MODサーバーを立てる手順です。
「XServerアカウント」の作成が完了したら、「ゲームサーバーのお申し込み」画面に進みます。
以下を参考に、各項目を入力してください。
項目 | 説明 |
---|---|
プラン | MODサーバーを構築する場合は、4GB以上のメモリ容量を推奨しています。 特別な理由がなければ、4GB以上のプランを選択してください。 |
サーバーの契約期間 | 任意の契約期間を選択してください。 「12ヶ月以上」でご契約いただくと、月額料金が割引されるためお得です。 |
イメージタイプ | 「Minecraft(Forge)」を選択してください。 バージョンは、導入するMODと合わせましょう。 |
rootパスワード | 任意のパスワードを入力してください。 忘れないようにメモしておきましょう。 |
SSH Key | 「設定しない」のままで問題ありません。 |
上記の入力が完了したら、「XServer VPS for Game利用規約に同意する」のボックスにチェックを入れて、お申し込み内容を確認するをクリックします。
先ほど入力した内容を確認し、問題がなければお支払いへ進むをクリックします。
「クレジットカード」、もしくは「翌月後払い」のいずれかの方法でお支払いを完了してください。
以上で、『XServer VPS for Game』のお申し込みは完了です。
続いて、ゲームパネルにアクセスしましょう。
お申し込み時に「Minecraft(Forge)」を選択したため、すでにサーバーには『Minecraft Forge』がインストールされています。
アサダ
『XServer VPS for Game』をご契約済みで、「Minecraft(forge)」以外のテンプレートをご利用の場合は、「アプリ再インストール」を実行してください。
「マインクラフトマネージャー」をクリックしてください。
以下のような認証画面が表示されます。
『XServer VPS for Game』のお申し込み後に届くメールを確認して、記載されている「ユーザー名」と「パスワード」を入力しましょう。
以下の画面に切り替わればOKです。
MODを導入するには、一時的にサーバーを停止する必要があります。
「マインクラフトサーバー」の停止をクリックしましょう。
サーバーを停止したら、上部のMODタブをクリックしてください。
MOD追加をクリックします。
ファイルを選択をクリックして、任意のMODファイルをアップロードしましょう。
アップロードが完了したら、追加をクリックします。
以下のとおり、MODファイルが追加されていればOKです。
最後に、サーバーを起動しましょう。
「各種設定 / 情報」タブをクリックして先ほどの画面に戻ったら、起動をクリックしてください。
以上で、「Minecraft(Forge)」のテンプレートを使った、MODサーバーの構築は完了です!
MODサーバーに接続してみよう
MODサーバーの構築が完了したら、実際に接続してみましょう。
MODサーバーに接続するためには、各参加者のPC(クライアント)にも『Minecraft Forge』をインストールする必要があります。
クライアントに『Minecraft Forge』を導入する手順は、以下のとおりです。
- 一度マイクラを起動する
- Minecraft Forgeをダウンロードする
- Minecraft Forgeをインストールする
- JDKをインストールする
- Minecraft Forgeのゲームディレクトリを編集する
- Minecraft Forgeを起動する
詳しい手順は、以下の記事で解説しています。
各参加者(クライアント)は、MODもローカル環境に導入しなければいけません。
『Minecraft Forge』のインストールで生成される「mods」フォルダに、サーバーと同じMODを導入してください。
アサダ
サーバー側とクライアント側のMODでバージョンが異なると、エラーの原因になります。
すべての参加者に同じバージョンのMODを導入してもらいましょう。
クライアント側の「mods」フォルダは、デフォルトだと以下のパスに生成されます。
C:¥Users¥TarouYamada¥AppData¥Roaming¥.minecraft¥mods
ここにMODを導入しましょう。
ちなみに、「mods」フォルダには以下の手順でもアクセスできます。
- 「マインクラフトランチャー」を起動する
- 「Minecraft Forge」を選択した状態でプレイをクリックする
- スタート画面でModをクリックする
- 左下のModフォルダーを開くをクリックする
参加者側の準備が整ったら、MODサーバーでマルチプレイを始めましょう。
「マインクラフトランチャー」を起動したあと、「Minecraft Forge」を選択した状態で、プレイをクリックしてください。
スタート画面でマルチプレイをクリックします。
ダイレクト接続をクリックしましょう。
サーバーアドレス(IPアドレス)を入力したあと、サーバーに接続をクリックしてください。
なお、サーバーアドレスはゲームパネルで確認できます。
サーバーに接続できて、MODの反映を確認できたらOKです!
【参考】一からMODサーバーを立てる方法
ここでは、弊社の『XServer VPS』を使い、一からMODサーバーを立てる方法を解説します。
「マイクラサーバーへの理解を深めたい」という方は、チェックしてみてください。
ステップ1:OSのインストール
はじめに、「新規申し込み」もしくは「OSの再インストール」により、MODサーバーの構築に必要なOSを準備しましょう。
新規申し込み
以下、『XServer VPS』への新規申し込みで、OSをインストールする大まかな手順です。
「XServerアカウント」の作成が完了したら、「VPSのお申し込み」画面に進みます。
以下を参考に、各項目の入力を進めましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
プラン | MODサーバーを構築する場合は、4GB以上のメモリ容量を推奨しています。 特別な理由がなければ、4GB以上のプランを選択してください。 |
サーバーの契約期間 | 任意の契約期間を選択してください。 「12ヶ月以上」でご契約いただくと、月額料金が割引されるためお得です。 |
イメージタイプ | 「OS」タブの「Ubuntu 24.04(64bit)」を選択してください。 |
rootパスワード | 任意のパスワードを入力してください。 忘れないようにメモしておきましょう。 |
SSH Key | 「設定しない」のままで問題ありません。 |
上記の入力が完了したら、「XServer VPS利用規約に同意する」のボックスにチェックを入れて、お申し込み内容を確認するをクリックします。
先ほど入力した内容を確認し、問題がなければお支払いへ進むをクリックします。
「クレジットカード」「あと払い(ペイディ)」「プリペイド決済」のいずれかの方法でお支払いを完了してください。
お支払いが完了すると、OSのインストールは完了です。
OSの再インストール
すでに『XServer VPS』をご契約済みで、「Ubuntu 24.04(64bit)」以外のアプリイメージをご利用中の場合は、OSを再インストールしましょう。
以下は、OSを再インストールする手順です。
OSを再インストールするには、一度サーバーをシャットダウンする必要があります。
右上の「電源操作」をクリックして、シャットダウンを選択しましょう。
サーバーのシャットダウンが完了したら、OS再インストールをクリックします。
「Ubuntu 24.04(64bit)」を選択したあと、ご契約時に設定した「rootパスワード」を入力してください。
次に、確認画面へ進むをクリックしましょう。
最後に、再インストールするをクリックすれば完了です!
ステップ2:Javaのインストール
続いて、Javaのインストールを進めます。
まずは、VPSパネルにアクセスしたあと、右上のコンソールをクリックしてください。
コンソールが開いたら、ログインします。
「root」と入力したあと、Enterを押してください。
その後、ご契約時に設定した「rootパスワード」を入力して、Enterを押しましょう。
アサダ
rootパスワードはコンソール上に表示されませんが、しっかりと入力されています!
以下のような画面が表示されたら、ログイン成功です。
コンソールへのログインが完了したら、Javaをインストールします。
以下のコマンドを入力してください。
apt update && apt -y install default-jdk
以上でJavaのインストールは完了です。
ステップ3:サーバープログラムの準備
『XServer VPS』にMODサーバー用のプログラムを導入していきます。
コンソールでは操作が難しいため、ローカル環境で準備したのち、『XServer VPS』にアップロードする手順で進めましょう。
以下、サーバープログラムを準備する手順です。
サーバー版のMinecraft Forgeをインストールする
まずは公式サイトより、任意のバージョンの『Minecraft Forge』をインストールしましょう。
今回は、バージョン1.19.3の『Minecraft Forge』をダウンロードします。
「Download Recommended」のInstallerをクリックしてください。
以下のような広告ページに切り替わります。
5秒待ったあと、右上のskipをクリックすると、ダウンロードが可能です。
続いて、ダウンロードしたファイルをダブルクリックで実行します。
なお、ファイルの実行にはJDKが必要なので、事前に入手しておいてください。
Java言語のプログラムを実行するために必要なツールです。
「Install server」を選択して、展開先を新しいフォルダの「minecraft_forge」に設定します。
その後、OKをクリックしましょう。
インストールが完了したら、OKをクリックしてください。
「minecraft_forge」に以下のフォルダやファイルが生成されます。
サーバー版のMinecraft Forgeを初回起動する
ファイルが生成されたら、「run.bat」をダブルクリックで実行しましょう。
以下のとおり、「続行するには何かキーを押してください」と表示されるので、その状態のまま×で画面を閉じてください。
「minecraft_forge」内を確認すると、追加でいくつかフォルダやファイルが生成されています。
以上で、『Minecraft Forge』の初回起動は完了です。
MODデータを準備する
追加で生成された「mods」フォルダにMODデータを入れることで、サーバー側でMODが動作するようになります。
先ほどと同じく、『Hostile Mobs and Girls』というMODを導入してみましょう。
「ステップ2:MODをダウンロードする」の内容を参考に、『Hostile Mobs and Girls』をダウンロードしてください。
ダウンロードが完了したら、そのファイルを「minecraft_forge」内の「mods」フォルダに移動します。
これでMODデータの導入は完了しました。
「EULA」に同意する
サーバープログラムは、「EULA」に同意しないと動かないようになっています。
「End-User License Agreement」の略称で、和訳は「ソフトウェア使用許諾契約」です。
ソフトウェアの使用に関して、提供元とユーザーの間で交わされる契約のことを言います。
内容を確認したうえで、「EULA」に同意しましょう。
「minecraft_forge」内に「eula.txt」というファイルがあります。
このファイルをメモ帳などで開いてください。
「EULA」へのURLが記載されているので、内容を確認しましょう。
問題なければ、「eula=false」の部分を「eula=true」に変更して保存してください。
以上で「EULA」への同意が完了し、サーバープログラムの準備が整いました!
ステップ4:XServer VPSへのアップロード
サーバープログラムを『XServer VPS』の「/opt」というディレクトリにアップロードしていきます。
以下、アップロードの手順です。
Windowsの場合、VPSにデータ(サーバープログラム)を転送するには、コマンドプロンプトを使って「WSL」をインストールする必要があります。
「Windows Subsystem for Linux」の略称で、Windows上でLinuxを動かすことができるシステムです。
「ここに入力して検索」に「cmd」と入力したあと、管理者として実行をクリックしてください。
コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します。
wsl --install
「WSL」のインストールが完了したら、パソコンを再起動しましょう。
再起動後、VPSにデータを転送するコマンドが使えるようになります。
「Dock」で「Launchpadのアイコン」をクリックして、検索フィールドに「ターミナル」と入力しましょう。
「ターミナル」が表示されるので、そちらをクリックしてください。
なお、Mac OSの場合、「WSL」のインストールは不要です。
コマンドプロンプトに、転送コマンドを入力します。
scp -r ①「minecraft_forge」フォルダのパス root@②VPSのIPアドレス:/opt/
上記は、『XServer VPS』の「/opt/」ディレクトリにデータを転送するコマンドの構文です。
赤字の部分は、環境によって異なります。
自身の環境に合わせ、置き換えて入力してください。
たとえば、デスクトップに「minecraft_forge」のフォルダを置いているなら、以下のようなパスが考えられます。
C:¥Users¥TarouYamada¥Desktop¥minecraft_forge
「②VPSのIPアドレス」は、VPSパネルで確認可能です。
それぞれ確認したうえで、上記の構文に当てはめてコマンドを入力しましょう。
「Are you sure you want to continue connecting?」と表示されるので、「yes」を入力してEnterを押してください。
「rootパスワード」を入力しましょう。
すると、VPSへのデータの転送が開始します。
データの転送が終わり次第、完了です!
ステップ5:動作メモリの設定
MODサーバーで快適にプレイするため、ご契約のプランに合わせて動作メモリを設定しましょう。
とくに2GBのプランをご契約の場合、動作メモリを設定しないと、エラーが頻発するおそれがあります。
まずは、VPSパネルよりコンソールを開いてください。
以下のコマンドを入力しましょう。
nano /opt/minecraft_forge/user_jvm_args.txt
以下のような画面に切り替わります。
末尾の「# -Xmx4G」はメモリ設定の例で、「最大4GBを指定する」という意味です。
適切なメモリ量は、ご契約のプランによって変わります。
今回は2GBのプランを例に、動作メモリを設定してみましょう。
「# -Xmx4G」の下に、以下のコマンドを入力してください。
-Xmx1G
入力したら、変更内容を保存しましょう。
「Ctrl+X」を押すと、「Save modified buffer?(変更内容を保存しますか?)」と表示されます。
「Y」のあとEnterを押してください。
以上で、動作メモリの設定は完了です。
ちなみに、他のプランをご契約の場合は、以下を参考に動作メモリを設定しましょう。
プラン | 設定内容 |
---|---|
4GB | -Xmx3G |
8GB | -Xmx7G |
16GB | -Xmx15G |
32GB | -Xmx31G |
64GB | -Xmx63G |
2GBのプランだと、動作メモリを設定しても快適に遊べない可能性があります。
特別な理由がなければ、4GB以上のプランをご利用ください。
ステップ6:Minecraft Forgeの起動
最後に、『XServer VPS』にアップロードしたサーバープログラムを起動します。
VPSパネルからコンソールを開いてください。
コンソールが開いたら、ログインしましょう。
コンソールに以下のコマンドを入力してください。
cd /opt/minecraft_forge && sh run.sh
Enterを押すと、サーバープログラムが実行されます。
「Successfully initialized permission handler」や「Done ! For help, type “help”」と表示されれば、MODサーバーの構築は完了です。
あとは「MODサーバーに接続してみよう」と同じ手順で進めれば、MODサーバーでマルチプレイが遊べます。
よくあるエラーと対処法3つ
ここでは、MODサーバーの構築で起こりやすいエラーと対処法を3つ紹介します。
「Connection refused:no further information」と表示される
「Connection refused:no further information」は、サーバープログラムが見つからなかったときに表示されるエラーです。
主に以下のような原因が考えられます。
- サーバープログラムの起動に失敗している
- ポート開放(※)ができていない
ポート開放とは、マイクラサーバーに対する外部からのインターネットアクセスを許可する作業のこと。
とくに「サーバープログラムの起動に失敗している」は、よくありがちな原因です。
手順を見直し、抜けたり間違ったりしている箇所がないか確認してみましょう。
以下、抜けたり間違ったりすることが多い手順の一例です。
- サーバーに入れてはいけないMODを入れている
- 「eula.txt」でEULAに同意していない(一からMODサーバーを立てた場合のみ)
たとえば「JourneyMap」や「影MOD」など、クライアント専用のMODを入れると、サーバーが起動しなくなります。
どれがクライアント専用のMODか分からない場合は、一つひとつ削除して原因を突き止めてください。
「タイムアウトしました」と表示される
「タイムアウトしました」は、サーバープログラムには到達したものの、応答が返ってこなかった場合のエラーです。
以下のような原因が挙げられます。
- サーバーのメモリが足りない
- サーバー、もしくは参加者側のネット回線が遅い
たとえば2GBのプランを利用していると、メモリ不足でエラーが起きやすいです。
MODサーバーでマルチプレイを遊ぶ場合は、4GB以上のプランを利用しましょう。
MODが反映されていない
MODの反映が確認できない場合は、サーバーの再起動を忘れている可能性が高いです。
サーバーにMODを導入したあとは、必ず再起動しましょう。
ちなみに、サーバーにMODデータが入っているものの、クライアント側(参加者側)で用意できていない場合は、「MODを導入してください」と表示されます。
まとめ
今回は、MODサーバーの構築方法に加え、よくあるエラーへの対処法を解説しました。
- MODサーバーとは、MODを導入したマルチプレイサーバーのこと
- MODサーバーを立てる場合は、できる限り高スペックのサーバー環境を用意しよう
- Minecraft ForgeとMODのバージョンは揃える必要がある
- XServer GAMEsなら、誰でも簡単にMODサーバーを構築できる
MODサーバーを立てれば、マルチプレイの自由度がグンと上がります。
この記事を参考に、ぜひMODサーバーの構築に挑戦してみてください!
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以下の記事では初心者でも簡単にマイクラサーバーを立ち上げられる方法を紹介しています。検討されている方は、ぜひご覧ください。
アサダ
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執筆:ひきこもろん
編集:アサダ