「WorldGuardって何だろう」「どんなことができるのかな?」とお悩みではありませんか?
この記事では『WorldGuard』の概要をはじめ、導入方法や使い方を解説します。
アサダ
この記事は次のような人におすすめ!
- 荒らし対策の手段を探している
- 『WorldGuard』の導入方法が分からない
- 『WorldGuard』の使い方を知りたい
『WorldGuard』は、サーバー上のワールドを保護してくれるプラグインです。
ただ、実際にどんなシーンで重宝するのか、あまりイメージできないですよね。
この記事を読めば、『WolrdGuard』の実用的な使い方が分かり、未然に荒らしを防げるようになりますよ!
それではどうぞ。
基本的に統合版のマイクラサーバーには、『WorldGuard』を導入できません。
この記事では「Java版」のサーバーを前提に、『WorldGuard』の導入方法や使い方を解説します。
WorldGuardとは
▲出典:WorldGuard
『WorldGuard』とは、指定エリアでのプレイヤーの行動を制限することで、ワールドを保護するプラグインです。
コマンド操作により、ブロックを壊せなくしたり、アイテムを使えなくしたりできます。
以下は、『WorldGuard』でできることの一例です。
- 建築できるプレイヤーの限定
- 指定エリアへの進入の制限
- ドアやチェストの開閉の制限
- 指定エリアでの延焼の無効化
- 指定エリアでの爆発の無効化
『WorldGuard』は、多くの荒らしに効果があります。
とくに知らないプレイヤーも参加する「公開サーバー」では、ぜひ『WorldGuard』を導入してください。
WorldGuardの導入方法
この記事では、弊社の『Xserver GAMEs』と『Xserver VPS for Game』を例に、『WorldGuard』の導入方法を紹介します。
なお『WorldGuard』は、『WorldEdit』というプラグインの導入を前提としています。
『WorldGuard』は、『WorldEdit』とセットで導入しましょう。
- OS…Windows10
- バージョン…1.20.1
Xserver GAMEsでの手順
以下は、『Xserver GAMEs』で構築したサーバーに『WorldGuard』と『WorldEdit』を導入する手順です。
サーバーにプラグインを導入するには、プラグインサーバーを立てる必要があります。
『Xserver GAMEs』でプラグインサーバーを立てる手順は、以下のとおりです。
- Xserverアカウントを作成する
- 「ゲームの種類・バージョン」で「Minecraft PaperMC(1.20.1)」を選択する
- お申し込み内容を確認してお支払いする
- ゲームパネルで『PaperMC』がインストールされているか確認する
すでに『Xserver GAMEs』をご契約済みで、違うゲームを遊んでいる場合は、以下の手順で「ゲーム変更」を実施してください。
- ゲームパネルにアクセスする
- ゲーム変更をクリックする
- 「Minecraft」下の変更するをクリックする
- 「変更後のゲーム」で「Minecraft PaperMC(1.20.1)」を選択する
- ゲームを変更するをクリックする
- ゲームパネルで『PaperMC』がインストールされているか確認する
アサダ
「ゲーム変更」の完了には、10分ほど時間がかかります。
以下の記事では、『Xserver GAMEs』でプラグインサーバーを立てる手順を詳しく解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。
続いて、プラグインサーバーと同じバージョン(1.20.1)の『WorldGuard』と『WorldEdit』をダウンロードしましょう。
アサダ
プラグインサーバーと『WorldGuard』や『WorldEdit』のバージョンが異なると、エラーの原因になるので注意してください。
まずは『WorldGuard』のダウンロードページにアクセスして、Fileをクリックします。
All Versionsをクリックして、「1.20.1」を選択します。
矢印をクリックして、ダウンロードが完了すればOKです。
次に、『WorldEdit』のダウンロードページにアクセスしたあと、同じくFileをクリックしてください。
All Versionsで1.20.1をクリックします。
上から2番目の矢印をクリックして、ダウンロードが完了すればOKです。
『Xserver GAMEs』のゲームパネルにアクセスしたら、左側のメニューよりプラグイン追加をクリックします。
プラグインをファイルマネージャーでアップロードするをクリックします。
「ファイルマネージャ」が開くので、アップロードをクリックしてください。
『WorldGuard』と『WorldEdit』のファイルを選択して、アップロードをクリックしましょう。
ファイルが追加されたら、×でファイルマネージャを閉じてください。
ゲームパネルに戻って、ゲームの操作をクリックします。
再起動をクリックすれば、『WorldGuard』と『WorldEdit』のアップロードは完了です。
サーバーに接続して、『WorldGuard』と『WorldEdit』が適用されているか確認します。
以下のコマンドを実行しましょう。
/plugins
緑色の文字で、『WorldEdit』『WorldGuard』と表示されたら導入は完了です!
ちなみに、サーバーへのプラグインの導入方法については、以下の記事でも解説しています。
Xserver VPS for Gameでの手順
以下は、『Xserver VPS for Game』に備わる「Minecraft(Paper)」のテンプレートを使い、『WorldGuard』を導入する手順です。
まずは、プラグインサーバーを立てましょう。
「Minecraft(Paper)」のテンプレートでプラグインサーバーを立てる手順は、以下のとおりです。
- Xserverアカウントを作成する
- 「Minecraft(Paper)」のイメージタイプ(バージョン1.20.1)を選択する
- お申し込み内容を確認してお支払いする
- ゲームパネルで『PaperMC』がインストールされているか確認する
『Xserver VPS for Game』をご契約済みの場合は、以下の手順で「アプリ再インストール」を実行してください。
- ゲームパネルにアクセスする
- サーバーをシャットダウンする
- アプリ再インストールをクリックする
- バージョン1.20.1の「Minecraft(Paper)」を選択する
- 再インストールするをクリックする
- ゲームパネルで『PaperMC』がインストールされているか確認する
詳しい手順は、以下記事の「Xserver VPS for Gameを使ったプラグインサーバーの立て方」で解説しています。
次に、バージョン1.20.1の『WorldGuard』と『WorldEdit』をダウンロードしましょう。
詳しい手順は、上の「Xserver GAMEsでの手順」で解説しているので、そちらをご覧ください。
『WorldGuard』と『WorldEdit』を導入するため、一時的にマインクラフトサーバーを停止します。
ゲームパネルにアクセスしたあと、マインクラフトマネージャーをクリックしましょう。
認証画面が表示されたら、『Xserver VPS for Game』のご契約後に届くメールを確認して、「マインクラフトマネージャー」の「ユーザー名」と「パスワード」を入力してください。
「マインクラフトマネージャー」にアクセスできるので、「マインクラフトサーバー」の停止をクリックします。
以下の手順を参考に、『WorldGuard』と『WorldEdit』をアップロードしましょう。
- 上部のプラグインタブをクリックする
- プラグイン追加をクリックする
- ファイル選択をクリックして『WorldGuard』を選択する
- 追加をクリックする
- 同じ手順で『WorldEdit』もアップロードする
以下のとおり、「プラグイン一覧」に追加されればOKです。
上部の各種設定 / 情報タブをクリックしたあと、「マインクラフトサーバー」の起動をクリックしてください。
『WorldGuard』と『WorldEdit』の適用を確認してみましょう。
以下のコマンドを実行して、緑色の文字で『WorldGuard』『WorldEdit』と表示されたらOKです!
/plugins
【基本】WorldGuardの使い方
『WorldGuard』の基本的な使い方は、以下のとおりです。
保護エリアを指定する
基本的に『WorldGuard』は、指定のエリアに対して保護の設定が行える仕様になっています。
以下は、保護エリアを指定する手順です。
保護エリアを指定できるのは、オペレーター権限を持つプレイヤーのみ。
そのため、まずは自分にオペレーター権限を付与しましょう。
以下、『Xserver GAMEs』と『Xserver VPS for Game』でオペレーター権限を設定する手順です。
- ゲームパネルにアクセスする
- 左側のメニューよりオペレーター権限をクリックする
- プレイヤーを追加をクリックする
- マイクラの「ユーザー名」を入力する
- 確認画面に進むをクリックする
- 権限を設定するをクリックする
- ゲームパネルにアクセスする
- マインクラフトマネージャーにアクセスする
- 上部の権限のタブをクリックする
- ユーザー追加をクリックする
- マイクラの「ユーザー名」を入力する
- 追加をクリックする
ゲーム画面に戻り、「[ユーザー名]にサーバー管理者権限を付与しました」と表示されていればOKです。
キーボードの/、もしくはTを押してチャット欄を開いてください。
チャット欄を開いたら、以下のコマンドを実行しましょう。
//wand
インベントリに「木の斧」が追加されるので、そちらを装備してください。
装備した「木の斧」で、保護エリアの「始点」と「終点」を指定します。
ブロックにカーソルを当て、左クリックを押すと「始点」。
右クリックを押すと「終点」を指定可能です。
始点と終点が対角線になるように指定しましょう。
以下のとおり、始点と終点を結んだ直方体(オレンジブロックの範囲)が保護エリアとなります。
ちなみに、ブロックではなく、座標でも始点と終点を指定できます。
座標で指定したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
始点
pos1 xxx,yyy,zzz
終点
pos2 xxx,yyy,zzz
リージョンを作成する
続いて、「リージョン」を作成していきましょう。
リージョンとは、『WorldGuard』で保護するエリアのこと。
先ほど指定したエリアをリージョンに登録することで、保護が適用されます。
チャット欄を開いたら、以下のコマンドを実行してください。
/rg define [リージョン名]
アサダ
今回は、「orange」という名前で登録しました!
「A new region has been made named [リージョン名]」と表示されればOKです。
コマンドの実行後、オペレーター以外はリージョン内でのブロックの破壊や設置などができなくなります。
ちなみに、リージョンの削除や再設定のコマンドは、以下のとおりです。
リージョンを削除するコマンド
/rg remove [リージョン名]
リージョンを再設定するコマンド
/rg redefine [リージョン名]
メンバーを登録する
最後に、リージョン内での行動を許可するメンバーを登録しましょう。
チャット欄に、以下のコマンドを入力してください。
/rg addmember [リージョン名] [ユーザー名]
上記を実行すれば、登録されたメンバーはリージョン内で自由に行動できるようになります。
登録したメンバーは、以下のコマンドで確認可能です。
/rg info [リージョン名]
メンバーから削除したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
/rg removemember [リージョン名] [ユーザー名]
【参考】シチュエーション別の使い方
デフォルトの状態だと、『WorldGuard』のリージョン内では、一律で進入以外の行動が制限されます。
ただ、シチュエーションによって「ドアは開閉できるようにしたい」「リージョンへの進入すら禁止したい」など、求める保護レベルは異なりますよね。
ここでは、「flag(フラグ)」と呼ばれるオプションにより、リージョンの保護内容を細かく設定する方法を解説します。
ドアの開閉やレバーの使用を許可したい
以下は、ドアの開閉やレバーの使用を許可するコマンドです。
/rg flag [リージョン名] -g nonmembers interact allow
「鉄道」や「ショップ」などの設置にあたり、メンバー以外でもドアやレバーは使えるようにしたいシーンで活用してください。
進入を禁止したい
リージョンへの進入すらも禁止したい場合は、以下のコマンドを実行しましょう。
/rg flag [リージョン名] -g nonmembers entry deny
上記を実行すると、メンバー以外のプレイヤーはリージョンに入れなくなります。
アイテムのドロップを禁止したい
荒らしのなかには、アイテムをまき散らすことで妨害してくるプレイヤーもいるかもしれません。
以下のコマンドを実行すれば、メンバー以外のプレイヤーはアイテムを落とせなくなります。
/rg flag [リージョン名] -g nonmembers item-drop deny
メンバー同士のPvPを禁止したい
『WorldGuard』のフラグは、リージョンに登録したメンバーの行動を制限することもできます。
リージョン内でのPvPを禁止したいときは、以下のコマンドを実行しましょう。
/rg flag [リージョン名] -g members pvp deny
なお、「server.properties」の「pvp」という設定項目を編集すれば、ワールド全体でPvPを禁止できます。
サーバーの設定内容が記述されたファイルのこと。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
クリーパーの爆発を無効化したい
クリーパーを荒らしの道具に使うプレイヤーは少なくありません。
初期設定の場合、クリーパーの爆発は保護の対象外。
クリーパーを連れてきて爆発させられると、リージョンも一緒に壊れてしまいます。
そうならないよう、クリーパーの爆発は以下のコマンドで無効化しておくのがおすすめです。
/rg flag [リージョン名] creeper-explosion deny
このコマンドを実行すると、クリーパーの爆発でもリージョンは壊れなくなります。
無敵エリアや回復エリアを作りたい
『WorldGuard』のフラグを組み合わせれば、「無敵エリア」や「回復エリア」を作ることもできます。
以下、リージョンに無敵と回復の効果を付与するコマンドです。
リージョン内でメンバーが無敵になるコマンド
/rg flag [リージョン名] -g member invicible allow
リージョン内でメンバーの回復スピードが上昇するコマンド
/rg flag [リージョン名] -g member heal-delay 1
リージョン内でメンバーの回復量が増えるコマンド
/rg flag [リージョン名] -g member heal-amount 2
上記の実行後、リージョン内にいるメンバーは1秒ごとにハート1個を回復していきます。
flag(フラグ)の一覧表
以下は、『WorldGuard』のフラグ一覧です。
フラグ名 | コマンド例 | 説明 |
---|---|---|
build | /rg flag [リージョン名] build allow | 建築の可否を設定するフラグです。 |
block-break | /rg flag [リージョン名] block-break allow | ブロックが壊せるかどうかを設定するフラグです。 |
block-place | /rg flag [リージョン名] block-place allow | ブロックが設置できるかどうかを設定するフラグです。 |
lighter | /rg flag [リージョン名] lighter allow | 火打石が使えるかどうかを設定するフラグです。 |
tnt | /rg flag [リージョン名] tnt allow | TNT爆弾が使えるかどうかを設定するフラグです。 |
game-mode | /rg flag [リージョン名] game-mode creative | リージョン内でのみ適用されるゲームモードを設定するフラグです。 |
time-lock | /rg flag [リージョン名] time-lock 6000 | リージョン内の時間を固定するフラグです。 |
weather-lock | /rg flag [リージョン名] weather-lock clear | リージョン内の天候を固定するフラグです。 |
ちなみに、設定中のフラグは以下のコマンドで確認できます。
/rg flags [リージョン名]
クリック操作でフラグの設定も変えられるので、ぜひ活用してください。
まとめ
今回は、『WorldGuard』の導入方法や使い方を解説しました。
- 『WorldGuard』とは、指定エリアでの行動を制限することで、ワールドを保護するプラグイン
- 『WolrdGuard』は『WorldEdit』の導入を前提としている
- 保護エリアを指定できるのは、オペレーター権限を持つプレイヤーのみ
- シーンごとに必要な保護レベルが異なるときは、「flag(フラグ)」を活用しよう
『WorldGuard』を導入すれば、ほぼすべての荒らしに対処できるようになります。
とくに公開サーバーを運営する場合は、ぜひ『WorldGuard』を導入して悪質な荒らしからワールドを守ってください!
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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アサダ
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執筆:ひきこもろん
編集:アサダ