「WorldEditって何だろう」「導入するほうがいいのかな」と、お悩みの方は多いのではないでしょうか?
『WorldEdit』は、マイクラの建築作業を補助する拡張プログラム。
ただ、具体的にどんなシーンで活躍するのか、イマイチ分からないですよね。
そこで今回は、『WorldEdit』とは何なのか、また実際の導入方法や使い方を解説します。
アサダ
この記事は次のような人におすすめ!
- 建築のスピードや効率を上げたい
- 『WorldEdit』の導入方法が分からない
- 『WorldEdit』の使い方を知りたい
この記事を読めば、『WorldEdit』の導入方法や使い方が分かり、建築作業の効率アップを図れますよ!
それではどうぞ。
基本的に統合版のマイクラには、『WorldEdit』を導入できません。
この記事では「Java版」を前提に、『WorldEdit』の導入方法や使い方を解説します。
WorldEditとは
『WorldEdit』とは、コマンド操作によって一括でブロックを配置したり、削除したり、置換したりできる拡張プログラムです。
たとえば『WorldEdit』には、以下のような機能が備わっています。
- 指定範囲のブロックの削除
- 指定範囲へのブロックの設置
- 指定範囲のブロックの移動
- 指定範囲のブロックの回転
- 指定範囲のブロックのコピペ
『WorldEdit』を導入すれば、広範囲の整地をコマンドの入力だけで終わらせることが可能。
また、ブロックのコピペ機能により、鉄道、倉庫、自動装置など、同じ要素を組み合わせて作る建築のスピードを大幅に上げられます。
『WorldEdit』は、とくに大規模な建築に取り組むワールドで、活躍する拡張プログラムと言えるでしょう。
WorldEditにはプラグイン版とMOD版がある
『WorldEdit』には、「プラグイン版」と「MOD版」の2種類があります。
それぞれのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
プラグイン版 | MOD版 | |
---|---|---|
メリット | サーバーの参加時、参加者側への『WorldEdit』の導入が不要 | ローカル環境にも導入できる |
デメリット | ローカル環境には導入できない | サーバーの参加時、参加者側も『WorldEdit』を導入しておく必要がある |
プラグイン版の場合は、サーバーにさえ導入すれば、『WorldEdit』が適用された環境でのマルチプレイが可能。
一方でMOD版をサーバーに導入すると、参加者側もローカル環境に『WorldEdit』をインストールしておく必要が生じます。
なお、MOD版はローカル環境への導入が可能なのに対し、プラグイン版はできません。
そのため、サーバーにはプラグイン版を導入して、ローカル環境で遊びたい方はMOD版の『WorldEdit』をインストールしましょう。
WorldEditの導入方法
ここでは、ローカルとサーバーに『WorldEdit』を導入する方法を紹介します。
ローカルへの導入手順
以下、MOD版の『WorldEdit』をローカル環境に導入する手順です。
はじめに、『Minecraft Forge』をローカル環境にインストールします。
マイクラにMODを導入するためのシステムです。
「前提MOD」「MODローダー」などと呼ばれ、MOD同士の干渉を防ぐ役割があります。
『Minecraft Forge』の導入手順は、以下のとおりです。
- 一度マイクラを起動する
- Minecraft Forgeをダウンロードする
- JDKをインストールする
- Minecraft Forgeをインストールする
- Minecraft Forgeのゲームディレクトリを編集する
- Minecraft Forgeを起動する
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
続いて、『Minecraft Forge』と同じバージョンの『WorldEdit』をダウンロードします。
『Minecraft Forge』と『WorldEdit』のバージョンが異なると、エラーの原因になるので注意してください。
こちらのページにアクセスして、「Files」をクリックしましょう。
今回は、バージョン1.19.4の『WorldEdit』をダウンロードします。
バージョン1.19.4の「三点リーダー(︙)」をクリックして、Download fileを選択してください。
ダウンロードが完了すればOKです。
『Minecraft Forge』の導入で生成される「modsフォルダ」に、先ほどダウンロードした『WorldEdit』を移動します。
まずは「mods」フォルダを開くため、『Minecraft Forge』の起動構成でゲームを開始しましょう。
スタート画面の「MOD」をクリックすると、現在導入されているMODの一覧が表示されます。
左下にある「Modフォルダーを開く」をクリックしてください。
「mods」フォルダが開くので、そちらに『WorldEdit』を移動しましょう。
マイクラを再起動したあと、スタート画面で「MOD」をクリックします。
MODの一覧に『WorldEdit』が追加されていたらOKです!
以下の記事では、ローカル環境にMODを導入する手順を詳しく解説しています。
ぜひあわせてチェックしてください!
サーバーへの導入手順
今回は、弊社の『Xserver GAMEs』と『Xserver VPS for Game』を使って、サーバーにプラグイン版の『WorldEdit』を導入する手順を解説します。
- OS…Windows10
- バージョン…1.19.4
Xserver GAMEsでの手順
以下、『Xserver GAMEs』のサーバーに『WorldEdit』を導入する手順です。
マイクラサーバーにプラグインを入れるには、まずプラグインサーバーを立てる必要があります。
『Xserver GAMEs』でプラグインサーバーを立てる手順は、以下を参考にしてください。
- Xserverアカウントを作成する
- 「ゲームの種類・バージョン」で「Minecraft PaperMC(1.19.4)」を選択する
- お申し込み内容を確認してお支払いする
- ゲームパネルで『PaperMC』がインストールされているか確認する
『Xserver GAMEs』をご契約済みの方は、以下の手順どおりに「ゲーム変更」を実行しましょう。
- ゲームパネルにアクセスする
- ゲーム変更をクリックする
- 「Minecraft」下の変更するをクリックする
- 「変更後のゲーム」で「Minecraft PaperMC(1.19.4)」を選択する
- ゲームを変更するをクリックする
- ゲームパネルで『PaperMC』がインストールされているか確認する
アサダ
「ゲーム変更」の完了には、10分ほど時間がかかります。
ちなみに、以下の記事では、『Xserver GAMEs』でプラグインサーバーを立てる手順を詳しく解説しています。
続いて、プラグイン版の『WorldEdit』をダウンロードしましょう。
アサダ
プラグインサーバーと『WorldEdit』のバージョンは揃えるようにしてください。
バージョンが異なると、エラーの原因になります。
ダウンロードページにアクセスしたら、Fileをクリックしましょう。
All Versionsをクリックして、「1.19.4」を選択してください。
矢印をクリックして、ダウンロードが終わればOKです。
『Xserver GAMEs』のゲームパネルにアクセスして、左側メニューよりプラグイン追加をクリックします。
続けて、プラグインをファイルマネージャーでアップロードするをクリックしましょう。
「ファイルマネージャ」が開いたら、アップロードをクリックしてください。
先ほどダウンロードした『WorldEdit』のファイルを選択して、アップロードをクリックします。
『WorldEdit』がアップロードされたら、×でファイルマネージャを閉じてください。
プラグインを適用するためには、マイクラサーバーを再起動する必要があります。
ゲームパネルに戻って、左上のゲームの操作をクリックしましょう。
再起動をクリックすれば、『Xserver GAMEs』への『WorldEdit』の導入は完了です。
無事に導入できているか、実際にサーバーに接続して確認しましょう。
サーバーに接続したあと、以下のコマンドを実行してください。
/plugins
緑色の文字で「WorldEdit」と表示されればOKです!
Xserver VPS for Gameでの手順
『Xserver VPS for Game』では、「Minecraft(Paper)」というテンプレートを使うことで、簡単に『WorldEdit』を導入できます。
はじめに、プラグインサーバーを立てましょう。
以下、「Minecraft(Paper)」を使ったプラグインサーバーの立て方です。
- Xserverアカウントを作成する
- 「Minecraft(Paper)」のイメージタイプを選択する
- お申し込み内容を確認してお支払いする
- ゲームパネルで『PaperMC』がインストールされているか確認する
『Xserver VPS for Game』で他のテンプレートをご利用中の場合は、「アプリ再インストール」を実行しましょう。
- ゲームパネルにアクセスする
- サーバーをシャットダウンする
- アプリ再インストールをクリックする
- 「Minecraft(Paper)」を選択する
- 再インストールするをクリックする
- ゲームパネルで『PaperMC』がインストールされているか確認する
次に、プラグインサーバーと同じバージョンの『WorldEdit』をダウンロードします。
詳しくは「Xserver GAMEsでの手順」で解説しているので、そちらをご覧ください。
『WorldEdit』を導入するため、一度マインクラフトサーバーを停止しましょう。
ゲームパネルにアクセスしたら、「マインクラフトマネージャー」をクリックしてください。
以下のとおり、認証画面が表示されます。
ご契約後に届くメールを確認して、「マインクラフトマネージャー」の「ユーザー名」と「パスワード」を入力しましょう。
「マインクラフトマネージャー」にアクセスしたら、「マインクラフトサーバー」の停止をクリックしてください。
以下の手順で、『WorldEdit』を導入しましょう。
- プラグインタブをクリックする
- プラグイン追加をクリックする
- ファイル選択をクリックして『WorldEdit』を選択する
- 追加をクリックする
「プラグイン一覧」に追加されればOKです。
上部の各種設定 / 情報タブをクリック。
続けて、「マインクラフトサーバー」の起動をクリックしてください。
最後に、『WorldEdit』が適用されているか確認します。
プラグインサーバーに接続したあと、以下のコマンドを実行して、緑色の文字で「WorldEdit」と表示されたらOKです!
/plugins
なお、サーバーへのプラグインの入れ方については、以下の記事で詳しく解説しています。
WorldEditの使い方
以下、『WorldEdit』で特定のアクションを実行する基本的な流れです。
- 領域を指定する
- コマンドを実行する
今回は、『WolrdEdit』を使用し、建築物をコピペで増やしてみましょう。
ステップ1:領域を指定する
基本的に『WorldEdit』は指定した領域に対し、配置、コピー、回転などのアクションが実行される仕様になっています。
以下、領域を指定する手順です。
はじめに、キーボードの/、もしくはTを押してチャット欄を開きましょう。
チャット欄が開いたら、以下のコマンドを入力します。
//wand
インベントリに「木の斧」が追加されるので、そちらを装備してください。
『WorldEdit』では、追加された「木の斧」を使い、領域の始まりと終わりを指定します。
「木の斧」を装備した状態でブロックにカーソルをあて、左クリックを押すと「始点」。
右クリックを押すと、「終点」を指定可能です。
以下のとおり、対角線になるよう始点(青ブロック)と終点(赤ブロック)を指定してください。
始点と終点を結んでできた直方体が領域となります。
アサダ
この画像だと、ガラスブロックの範囲が領域です!
なお、ブロックではなく、空間や水を始点、終点に指定したい場合は、以下のコマンドを使用しましょう。
始点
pos1
終点
pos2
上記のコマンドを使うと、プレイヤーの現在位置が始点と終点に設定されますよ。
以上で、ステップ1は完了です。
ステップ2:コマンドを実行する
領域を指定したら、コマンドを実行していきます。
今回は建築物をコピペするため、まず以下のコマンドを入力しましょう。
//copy
次に、貼り付けたい場所に移動して、以下のコマンドを入力してください。
//paste
無事に建築物をコピペできたらOKです!
WorldEditのコマンド一覧
ここからは、『WorldEdit』のコマンドを以下4つのカテゴリに分け、一覧表で紹介します。
よく使うコマンドを抜粋してまとめているので、ぜひ参考にしてください。
基本コマンド
以下は、使用頻度がもっとも高い、基本コマンドの一覧表です。
コマンド | 効果 |
---|---|
//wand | 領域を指定するための「木の斧」をインベントリに追加する |
//pos1 | プレイヤーの現在位置を領域の「始点」に指定する |
//pos2 | プレイヤーの現在位置を領域の「終点」に指定する |
//undo | 『WorldEdit』でのアクションを元に戻す |
//redo | 「//undo」で元に戻したアクションをやり直す |
ナビゲーションコマンド
以下は、プレイヤーの移動に関連するコマンドの一覧表です。
コマンド | 効果 |
---|---|
/jumpto | 視点の位置にテレポートする |
/thru | 前方の壁をすり抜ける |
/ascend | 建物の上階にテレポートする |
/descend | 建物の下階にテレポートする |
/ceil | 建物の天井にテレポートする |
/up [ブロック数] | 指定したブロック数だけ上にテレポートする |
リージョンコマンド
以下は、ブロックの配置や置換に関連するコマンドの一覧表です。
コマンド | 効果 |
---|---|
//set | 指定した領域のブロックを置き換える |
//replace | 指定した領域内の特定のブロックのみを置き換える |
//walls | 指定した領域を基準に壁を生成する |
//stack | 指定した領域のブロックを繰り返し設置する |
//overlay | 指定した領域の上にブロックを配置する |
//move [ブロック数] [方向] | 指定のブロック数と方向に応じて領域内のブロックを移動する(例://move 10 up) |
//forest | 指定した領域に森林を生成する |
クリップボードコマンド
以下は、指定した領域のコピペに関連するコマンドの一覧表です。
コマンド | 効果 |
---|---|
//copy | 指定した領域をクリップボードにコピーする |
//paste | クリップボードにコピーした領域をペーストする |
//cut | 指定した領域をクリップボードに切り取る |
アサダ
『WorldEdit』のコマンドは、他にもたくさんあります。
気になる方は、以下の公式ページで確認してみてください。
WorldEditの注意点2つ
『WorldEdit』を使用するときの注意点は、以下の2つです。
- パソコンやサーバーへの負担に気を付けよう
- 使えるプレイヤーを限定しよう
パソコンやサーバーへの負担に気を付けよう
『WorldEdit』で広範囲の領域を指定し、アクションを実行すると、パソコンやサーバーに大きな負担がかかります。
たとえば、ラグやカクつきが発生したり、最悪の場合ゲームやサーバーが落ちてしまったりするかもしれません。
ゲームやサーバーが落ちると、進行中のデータが正しく保存されないおそれがあります。
そのため、『WorldEdit』を使うときは、できる限り領域の指定を分割するようにしてください。
使えるプレイヤーを限定しよう
マルチプレイ環境(サーバー)に導入する場合、『WorldEdit』が使えるプレイヤーは限定することをおすすめします。
『WorldEdit』は、ワールドの大規模な改変を可能にする拡張プログラム。
誰でも使用可能にすると、悪意のあるプレイヤーに荒らしの道具として使われてしまうかもしれません。
基本的に『WorldEdit』は、オペレーター(OP)権限を持つプレイヤーのみが使えます。
『WorldEdit』による荒らし行為を未然に防ぐため、信頼できるプレイヤーにだけOP権限を付与するようにしましょう。
ちなみに、OP権限を付与したり、はく奪したりする方法は、以下の記事で解説しています。
まとめ
この記事では、『WorldEdit』の概要に加え、導入方法や使い方を解説しました。
- WorldEditとは、コマンド操作でブロックの配置や削除ができる拡張プログラムのこと
- サーバーにはプラグイン版、ローカル環境にはMOD版のWorldEditを導入しよう
- WorldEditが使えるOP権限を持つプレイヤーは限定しよう
- WorldEditを導入する場合は、定期的にバックアップを取るのがおすすめ
『WorldEdit』は、簡単にワールドを編集できる強力な拡張プログラムです。
ただ、便利な反面、思いがけずワールドが壊れてしまうおそれもあります。
操作を取り消すコマンドが用意されているものの、バックアップを取っておくと安心です。
マイクラサーバーのバックアップ方法については、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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以下の記事では初心者でも簡単にマイクラサーバーを立ち上げられる方法を紹介しています。検討されている方は、ぜひご覧ください。
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