「マイクラサーバーの荒らしに迷惑している……」「どう対策すればいいんだろう」とお悩みではありませんか。
マイクラサーバーの荒らしとは、建築物を破壊するなど、他参加者に迷惑行為を働くこと。
平和なサーバー環境を維持するためには、荒らしへの対処法を知っておくことが大切です。
そこで今回は、マイクラサーバーでよくある荒らしと対策を紹介します。
アサダ
この記事は次のような人におすすめ!
- これからマイクラサーバーを運営する
- 荒らしに頭を悩ませている
- 効果的な荒らし対策を知りたい
この記事を読めば、荒らしへの適切な対処法が分かり、サーバーの秩序を保ちやすくなりますよ。
それではどうぞ。
荒らし対策を行う理由
とくにアドレスを公開しているなど、不特定多数のプレイヤーが参加するサーバーでは、荒らし対策が必要です。
悪質なプレイヤーが紛れ込んで、サーバーを荒らされる危険性があります。
たとえば、荒らし対策が不十分だと、以下のような被害を受けるかもしれません。
- 時間をかけて制作した建築物が壊される
- 貴重なアイテムが盗まれる
- ラグが頻発するなど、サーバー環境が不安定になる
- ゲームバランスを壊される
また、荒らしによるトラブルは、参加者がサーバーの運営体制に不信感を持つきっかけになります。
サーバーの信用を失いかねないので、アドレスを公開している場合は、荒らし対策を徹底しましょう。
一方、アドレスを公開せずに身内だけで遊ぶなら、荒らし対策の必要性はそこまで高くありません。
とはいえ、総当たり攻撃などの方法でサーバーアドレスを割り出し、悪質なプレイヤーがアクセスしてくる可能性もあります。
万が一に備え、プライベートなサーバーでも、荒らしに対策しておくのが無難です。
よくある荒らし行為5つ
ここでは、マイクラの代表的な荒らし行為を5つ紹介します。
放火
「放火」は、もっとも代表的な荒らし行為です。
葉や草などの可燃性ブロックが燃え広がる仕様を利用し、土地や景観を荒らします。
とくに木造の建築物には要注意です。
放火されれば、建築物が跡形もなく消えてしまいます。
建築物の破壊
「建築物の破壊」も、よくある荒らし行為の一つです。
素手やツルハシに加え、TNT爆弾やクリーパーを使って建築物を壊します。
プレイヤーへの攻撃
目に見える被害は少ないものの、精神的にダメージを受けるのが「プレイヤーへの攻撃」です。
手当たり次第に攻撃して、参加者にストレスを与えます。
もし攻撃され続ければ、参加者のストレスは限界を迎えるでしょう。
結果として、「仕返しを実行する」「参加しなくなる」プレイヤーが現れるなど、サーバーの雰囲気は壊れていきます。
アイテムの盗難
マイクラでは、「アイテムの盗難」に関わる荒らしも多いです。
たとえば、以下のような手口でアイテムを盗んできます。
- チェストから盗む
- チェストを壊して盗む
- ドロップアイテムを横取りする
- 他人の畑や採掘場からアイテムを入手する
ツルハシ、TNT爆弾、火打ち石などのアイテムを盗んで、さらなる荒らしを試みるプレイヤーも少なくありません。
植林
「植林」は、陰湿ながらダメージの大きい荒らしです。
植えた苗木が成木に変わることで、ワールドの景観を壊します。
はじめは苗木なので、なかなか荒らしに気付きにくい点がやっかいです。
【プライベートサーバー】荒らし対策2つ
身内だけで遊ぶ「プライベートサーバー」と、アドレスを公にする「公開サーバー」では、適切な荒らし対策が変わってきます。
以下は、プライベートサーバーに適した荒らし対策2つです。
それぞれ解説します。
アサダ
公開サーバーの荒らし対策が知りたい方は、こちらをご覧ください。
サーバーアドレスが漏れないように気を付ける
基本ではあるものの、誤ってサーバーアドレスが外部に漏れないように気を付けましょう。
ネットの掲示板やYouTubeの配信など、不特定多数の人が閲覧できるオープンな場では、とくに注意が必要です。
漏れてしまえば、一気に拡散されるおそれがあります。
「参加者だけのチャットルームを作る」「限定公開で配信する」など、サーバーアドレスが漏れにくい環境を整備してください。
ホワイトリストを活用する
ホワイトリストを活用すれば、承認していないプレイヤーのアクセスをすべて防げます。
ワールドに接続できるプレイヤーを限定する機能のことです。
Java版は「whitelist」、統合版は「allowlist」と名称が異なります。
そのため、プライベートサーバーの荒らし対策は、基本的にホワイトリストをオンにするだけで問題ありません。
以下は、Java版を例に、自宅サーバーでホワイトリストをオンにする手順です。
- サーバーコンソールを開く
- 「whitelist on」コマンドで、ホワイトリストをオンにする
- 「whitelist add [プレイヤーID]」で、指定したプレイヤーのアクセスを許可する
VPSに構築したサーバーの場合は、以下を参考にしてください。
※弊社の『Xserver GAMEs』を例にした手順です。
- ゲームパネルにアクセスする
- ライブコンソールをクリックする
- 「whitelist on」コマンドで、ホワイトリストをオンにする
- 「whitelist add [プレイヤーID]」で、指定したプレイヤーのアクセスを許可する
※それぞれ詳しくは、以下の記事で解説しています。
アサダ
身内のなかに荒らしを働くプレイヤーがいたときは、「whitelist remove [プレイヤーID]」コマンドでホワイトリストから除外できますよ。
【公開サーバー】荒らし対策4つ
ここでは、公開サーバーで効果的な荒らし対策を4つ紹介します。
管理者権限の付与を限定する
まず、アドレスを公開しているサーバーでは、できる限り管理者権限(オペレーター権限)の付与を限定しましょう。
ゲームモードの変更やホワイトリストのオンオフなど、サーバーの管理に関わるコマンドを実行できる権限のこと。
オペレーター権限には、サーバー環境を大きく変える力があります。
むやみにオペレーター権限を付与すると、サーバーが運営できなくなるほどの荒らしに遭うかもしれません。
基本的に信頼できるプレイヤー以外には、オペレーター権限を与えないようにしてください。
なお、オペレーター権限は「deop」コマンドではく奪できます。
deop [プレイヤーID]
詳しくは、以下記事の「opとdeop」をご覧ください。
【Java版のみ】プラグインを導入する
Java版限定ではあるものの、プラグインの導入は公開サーバーの荒らし対策として効果的です。
プラグインを導入すれば、悪質なプレイヤーの行動を大きく制限できます。
荒らしに有効なプラグインの一例は、以下のとおりです。
プラグイン名 | できること |
---|---|
WorldGuard | ・ブロックを壊せないようにする ・TNT爆弾を使えないようにする ・チェストを壊せないようにする ・チェストを開けないようにする ・火やマグマが広がらないようにする |
PvPManager | プレイヤーごとに攻撃の可否を設定できる |
LuckPerms | プレイヤーの権限を細かく設定できる |
とくに『WorldGuard』は、ほぼすべての荒らしに効果があります。
Java版の公開サーバーを運営するなら、必ず『WorldGuard』を導入しておきましょう。
以下、弊社の『Xserver GAMEs』を使ったプラグインの導入方法です。
- プラグインサーバーを立てる
- プラグインをダウンロードする
- プラグインをサーバーに入れる
- サーバーを再起動する
- サーバーに接続してプラグインの適用を確認する
詳しい手順は、以下の記事を参考にしてください。
ゲームルールを変更する
マイクラでは、ワールドごとに細かく「ゲームルール」を設定できます。
荒らしの選択肢を限定できるため、公開サーバーの場合はゲームルールを変更しておきましょう。
荒らし対策に有効なゲームルールは、以下の4つです。
ゲームルール | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
doFireTick | true/false | 火が燃え広がるかどうかを設定します。 「false」で設定すると、燃え広がらなくなるため、 放火の荒らしに効果的です。 |
keepInventory | true/false | プレイヤーの死亡時にアイテムや経験値を保持するか 設定します。「true」で設定すると、死亡してもアイテムを 保持するため、盗難の荒らしに効果的です。 |
mobGriefing | true/false | モブがブロックに変更を加えられるかを設定します。 「false」で設定すると、モブはブロックを壊せなくなるので、 クリーパーで建築物を破壊する荒らしに効果的です。 |
pvp(※) | true/false | 他のプレイヤーにダメージを与えられるかを設定します。 「false」で設定すると、ダメージが無効化されるため、 プレイヤーを攻撃する荒らしに効果的です。 |
「pvp」は、統合版のみに備わるゲームルールです。
そのため、Java版の場合は、「server.properties」内の「pvp=true」を「pvp=false」に書き換えて対処してください。
それでは、ゲームルールを変更する手順を紹介します。
アサダ
ゲームルールを変更できるのは、オペレーター権限を持つプレイヤーだけです!
ゲームルールの変更手順
今回は、「doFireTick」のゲームルールを「false」に変更してみましょう。
※Windows10の手順
ゲーム画面で、キーボードの「/」、もしくは「T」を押してチャット欄を開きます。
以下のコマンドを入力してください。
/gamerule doFireTick false
Enterで実行すれば、ゲームルールの変更は完了です。
追放コマンドを活用する
荒らされたときは、「kickコマンド」で悪質なプレイヤーを追い出しましょう。
「kickコマンド」とは、一時的にサーバーから指定のプレイヤーを追い出すコマンドのこと。
オペレーター権限を持つプレイヤーのみが実行できます。
また追放時、プレイヤーの画面にメッセージを表示可能です。
/kick [プレイヤーID] 荒らしはやめてください!
ただ、追い出されても、再度すぐに参加できるため、荒らしを抑制する効果は高くありません。
あくまでも、悪質なプレイヤーに警告する手段として活用してください。
ちなみに、Java版の場合は、さらに強力な「banコマンド」を使えます。
悪質なプレイヤーを永久追放できるので、荒らし対策には「banコマンド」のほうが有効です。
定期的にバックアップを取ろう
プライベートサーバー、公開サーバーに関わらず、バックアップは定期的に取りましょう。
バックアップがあれば、荒らしの被害に遭っても、ワールドを元に戻せます。
以下は、自宅サーバーとVPSに構築したサーバーで異なる、手動でバックアップを取得する手順です。
- サーバーを停止する
- バックアップ用のフォルダを作成する
- サーバープログラムを格納しているフォルダを開く
- フォルダ内をすべてコピーする
- バックアップ用のフォルダにペーストする
- ゲームパネルにアクセスする
- バックアップ・復元をクリックする
- 手動バックアップをクリックする
- バックアップを作成するをクリックする
※『Xserver GAMEs』での手順
なお、自宅サーバーやVPS自体にトラブルがあると、バックアップのデータがなくなってしまうおそれがあります。
そのため、自宅サーバーの場合はGoogleドライブなどのクラウドに、VPSの場合はローカルにもバックアップを保存しておくと安心です。
※マイクラサーバーのバックアップについては、以下の記事をご覧ください。
弊社の『Xserver GAMEs』『Xserver VPS for Game』では、自動でバックアップを取得するサービスを提供しています。
手間をかけずに荒らしの被害を抑えられるので、ぜひご利用ください!
まとめ
今回は、マイクラサーバーの荒らし対策を紹介しました。
それでは、プライベートサーバーと公開サーバーの荒らし対策をおさらいします。
- サーバーアドレスが漏れないように気を付ける
- ホワイトリストを活用する
- 管理者権限の付与を限定する
- 【Java版のみ】プラグインを導入する
- ゲームルールを変更する
- 追放コマンドを活用する
とくに公開サーバーの場合、どれだけ対策しても、荒らしをゼロに抑えるのは簡単ではありません。
荒らしの被害を最小限に抑えるため、上記の対策に加えて、必ず定期的にバックアップを取っておきましょう。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
マイクラサーバーを手軽に立ち上げたい方へ
レンタルサーバーの国内シェアNo.1※「エックスサーバー」が提供する『XServer GAMEs』では、2024年12月27日17時まで利用期間2倍キャンペーンを開催中!
『XServer GAMEs』なら、ゲームバージョンとプレイ人数を選択するだけで、お申込み完了後すぐにマルチプレイを始められます。
また、すべてのサーバー設定がブラウザ上で完結。
コマンドを入力する必要がなく、クリックしていくだけなので初めての方でも直感的に設定可能です。
3日間の短期プランもご用意しており、なんと220円~マイクラサーバーを立ち上げられます!
今なら利用期間が2倍になるキャンペーンも実施中です。
このお得な機会に、ぜひマイクラサーバーの立ち上げをご検討ください!
※2024年10月時点、W3Techs 調べ。
『XServer VPS for Game』では、2025年1月21日17時まで最大20%オフキャンペーンを開催中!
今なら月額664円~お得にマイクラサーバーを立ち上げられます!
高性能CPUや高速ストレージなどを備え、サクサク遊べるマルチプレイ環境を構築可能です。
このお得な機会に、ぜひマイクラサーバーの立ち上げをご検討ください!
以下の記事では初心者でも簡単にマイクラサーバーを立ち上げられる方法を紹介しています。検討されている方は、ぜひご覧ください。
アサダ
当メディアはリンクフリーです。あなたのSNSやブログでご紹介いただけると嬉しいです。
執筆:ひきこもろん
編集:アサダ