【マイクラ】サーバーのメモリ割り当てを最適化する方法

マルチプレイ中にカクつくため、サーバーのメモリ割り当てを試してみたい」と考えていませんか?

ただ、とくに初めてサーバーを立てた方であれば、割り当てるメモリ量を決めるのは難しいですよね。

そこで今回は、マイクラサーバーのメモリ割り当ての方法に加え、最適なメモリ量の決め方を解説します。

アサダ

この記事は次のような人におすすめ!

  • サーバーが重くて困っている
  • メモリ割り当ての変更方法を知りたい
  • 自分の環境に最適なメモリ量が分からない

この記事を読めば、マイクラサーバーのメモリ割り当てを最適化でき、より快適な環境でマルチプレイを楽しめますよ!

それではどうぞ。

「すぐにメモリ割り当ての方法が知りたい」という方は、「サーバーのメモリ割り当ての方法」をご覧ください。

メモ

基本的に統合版のサーバーでは、メモリ割り当てができません。
今回はJava版のサーバーを前提に、メモリ割り当ての方法を紹介します。

メモリ割り当てとは

メモリ割り当てとは、マイクラサーバーの動作に必要なメモリ量を確保するプロセスのことです。

そもそもメモリは、パソコンのデータを一時的に保存する場所。
分かりやすく言えば、パソコンが作業するための「机」のような役割を持ちます。

画像:メモリ割り当ての説明

「机」のスペースが足りないと、思うように作業できませんよね。
反対に十分なスペースがあれば、スムーズに作業できます。

パソコンの世界でも同じです。
メモリ(机のスペース)が不足すれば、効率よく作業できず、上手く処理できません。

結果、カクつきが生じるなどのトラブルが発生してしまいます。

そうならないよう、机のスペースを区切り、サーバーの作業に十分な広さを確保するのがメモリ割り当てなのです。

メモリ割り当てが重要な理由2つ

サーバーのメモリ割り当てが重要な理由は、主に以下の2つです。

メモリ割り当てが重要な理由2つ
  • ゲームの起動や動作をスムーズにできる
  • サーバーがダウンするのを防げる

ゲームの起動や動作をスムーズにできる

サーバーに十分なメモリを割り当てた場合、ゲームの起動や動作をスムーズにできます。

仮にゲームの動作が重いと、移動できなくなったり、ブロックを壊せなくなったり、ラグによって他プレイヤーが瞬間移動したりと、満足にマルチプレイできません。

ゲームの起動や動作が重たく感じたら、メモリ割り当てを検討してください。

サーバーがダウンするのを防げる

メモリ割り当てを最適化すれば、サーバーがダウンするのを防げます。

サーバーダウンとは、過剰な負荷でサーバーが停止してしまう現象のことです。
サーバーダウンが起きれば、ゲームが中断されるのはもちろん、データが正常に保存されない可能性もあります。

一度でもサーバーダウンの経験がある場合は、メモリ割り当てにトライしてみましょう。

メモリ量を決めるポイント4つ

以下、最適なメモリ量を決めるポイント4つです。

同時プレイ人数

サーバーに参加する人数によって、割り当てるメモリ量は変わります。

目安は、1人あたり500MBほどです。
弊社の『Xserver GAMEs』『Xserver VPS for Game』では、以下のとおりプレイ人数で異なるメモリ量の目安を設定しています。

同時プレイ人数メモリ量
4人以下2GB
5人~10人以下4GB
11人以上8GB

アサダ

『Xserver GAMEs』『Xserver VPS for Game』は、どちらもマイクラのサーバー構築に最適なレンタルサーバーです!

上記のメモリ量はあくまでも目安。
表の値を参考にしつつも、できる限り余裕を持ったメモリ量を割り当てるようにしてください。

ワールドの内容

ワールドの内容も、割り当てるメモリ量を左右するポイントの一つです。

たとえば、以下のようなワールドでは、多くのメモリを必要とします。

ワールドの例
  • 大規模な建築がある
  • 大量にモンスターやNPC(村人など)がいる
  • 経験値稼ぎのモンスタートラップが多い
  • レッドストーンやコマンドブロックを使用した自動装置が多い

こういったワールドで遊ぶ場合は、サーバーに割り当てるメモリを増やしましょう。

アサダ

使用していない自動装置やモンスタートラップがある場合は、撤去することをおすすめします。

描画距離と演算距離

描画距離や演算距離の設定値が大きいと、サーバーに多くのメモリが必要です。

描画距離とは、プレイヤーから見えるワールドの範囲を指定する設定項目。
正式には、「view-distance」と言います。

一方で演算距離は、プレイヤーを中心として、どれだけ離れた距離まで苗木などが成長するかを指定する設定項目です。
Java版の場合は「simulation-distance」、統合版の場合は「tick-distance」と名称が異なります。

それぞれ設定値を小さくすれば、サーバーへの負担は軽減できるものの、プレイに支障をきたすかもしれません。

描画距離と演算距離の値を変えたくない場合は、サーバーに多めのメモリを割り当ててカバーしましょう。

なお、描画距離と演算距離の値は、「server.properties」で変更できます。

server.propertiesとは

サーバーの設定内容が記述されたファイルのこと。

「server.properties」の編集方法については、以下の記事をご覧ください。

拡張プログラム

MODやプラグインなどの拡張プログラムを導入しているサーバーは、多くのメモリを消費します。

サーバーに拡張プログラムを導入する場合は、最低でも4GBのメモリを割り当てるのがおすすめです。

ただし、4GBは目安に過ぎません。

工業系MODや影MODなどの大型MODを導入したり、拡張プログラムの数が多かったりするサーバーでは、4GBでも足りない可能性があるので注意してください。

アサダ

使用していないMODやプラグインがあれば、積極的に削除しましょう。

【事前準備】サーバーのメモリ容量を確認しよう

メモリ割り当てを最適化するためには、あらかじめ「サーバー全体のメモリ容量」を把握しておく必要があります。

以下、自宅サーバーとVPSで構築したサーバーで異なる、メモリ容量の確認方法です。

自宅サーバーの場合

自宅サーバーの場合は、サーバーとして使用しているパソコンのメモリ容量を確認します。

以下、Windows10でメモリ容量を確認する手順です。

STEP1
「設定」を開く

画面左下にあるWindowsマークをクリックしてください。

画像:Windowsマークをクリックする

左下の設定をクリックしましょう。

画像:「設定」をクリックする
STEP2
メモリ容量を確認する

左上のシステムをクリックします。

画像:「システム」をクリックする

一番下までスクロールして、詳細情報をクリックしましょう。

画像:「詳細情報」をクリックする

「デバイスの仕様」のうち、「実装RAM」がパソコンのメモリ容量です。

画像:「実装RAM」を確認する

VPSで構築したサーバーの場合

VPSで構築したサーバーの場合は、基本的に管理画面でメモリ容量を確認できます。

以下は弊社の『Xserver VPS for Game』を例にした、メモリ容量の確認手順です。

STEP1
ゲームパネルにアクセスする

まずは、ゲームパネルにアクセスしてください。

画像:ゲームパネルにアクセスする
STEP2
メモリ容量を確認する

「ゲームパネル(VPSパネル)」の「メモリ」と書かれている項目を確認しましょう。

画像:「メモリ」を確認する

サーバーのメモリ割り当ての方法

それでは、自宅サーバーとVPSで構築したサーバーで、メモリを割り当てる方法を紹介します。

メモ

マイクラの公式サーバーである『Realms』では、メモリ割り当てを変更できません。

自宅サーバーでの手順

自宅サーバーの場合、メモリを割り当てるには「バッチファイル」の作成が必要です。

バッチファイルとは

コマンドプロンプトに実行させるコマンドをまとめたテキストファイルのこと。

バッチファイルを作成することで、指定のメモリでサーバーが起動するようになります。

以下、自宅サーバーでメモリを割り当てる手順です。
※Windows10での手順

STEP1
バッチファイルを作成する

まずは、マイクラのサーバープログラム(server.jar)を格納しているフォルダを開いてください。

画像:サーバープログラムが入っているフォルダを開く

フォルダ内の何もないところを右クリックして新規作成を選択。
続けて、テキストドキュメントをクリックしましょう。

画像:「テキストドキュメント」をクリックする

ファイル名を「run.bat」に変更してください。

画像:ファイル名を「run.bat」に変更する

以下のとおりポップアップが表示されるので、はいを押します。

画像:「はい」をクリックする
STEP2
バッチファイルを編集する

「run.bat」を右クリックして、編集を選択しましょう。

画像:「編集」をクリックする

ファイルが開いたら、以下のコードを入力してください。

@echo off
java -Xmx3G -Xms3G -jar server-1.20.1.jar
pause

「-Xmx3G -Xms3G」の部分が、サーバーのメモリ割り当てに関するコードです。

この例では、サーバーに3GB(ギガバイト)のメモリを割り当てています。

「パソコンのメモリ容量」「メモリ量を決めるポイント4つ」「他ソフトウェアの使用状況」などを踏まえて、割り当てる値を決めてください。

アサダ

メモリ量をMB(メガバイト)で指定したい場合は、数字のあとに「M」と記載しましょう。

また、「server-1.20.1.jar」の部分には、サーバープログラムのファイル名を記載します。

画像:「run.bat」にコードを入力する

バッチファイルにコードを記載したら、Ctrl + Sで保存しましょう。

STEP3
サーバーを起動する

作成したバッチファイルをダブルクリックして、サーバーを起動します。

サーバーのコンソール(管理画面)が表示されたらOKです。

画像:コンソール画面
STEP4
マルチプレイを遊んでみる

サーバーに接続したあと、普段どおりにマルチプレイを遊んでみましょう。

カクつきなどのトラブルが解消されていたら、自宅サーバーのメモリ割り当ては完了です。

なお、変わらずサーバーが重い場合は、一度コンソールでメモリの消費量を確認してみてください。

「Memory use」右横のパーセンテージが100%に近ければ、必要なメモリが足りていません。

画像:メモリの使用率を確認する

先ほど記載したメモリ割り当てのコードを調整して、メモリの使用率を下げましょう。

VPSで構築したサーバーでの手順

今回は、弊社の『Xserver VPS for Game』を例に、VPSで構築したサーバーのメモリ割り当ての方法を紹介します。

しかし、『Xserver VPS for Game』では、基本的にメモリ割り当ての必要はありません。

ご契約後にプランを変更された場合のみ、以下の手順を参考に手動でのメモリ割り当てを行ってください。

アサダ

ご契約後にプランを変更された場合でも、アプリイメージを再インストールすると、自動でメモリ割り当てが最適化されますよ!
※アプリイメージを再インストールすると、ワールドデータが削除されます。

メモ

弊社が提供する『Xserver GAMEs』では、手動でのメモリ割り当てが必要ありません。
ご契約後にプランを変更しても、自動的にメモリ割り当てが最適化されます。

以下、『Xserver VPS for Game』でメモリ割り当てを変更する手順です。

STEP1
マインクラフトマネージャーにアクセスする

『Xserver VPS for Game』では、「マインクラフトマネージャー」でメモリ割り当てを変更できます。

マインクラフトマネージャーとは

クリック操作だけで、サーバーの設定や管理ができるツールのこと。

ゲームパネル」にアクセスしたら、マインクラフトマネージャーをクリックしてください。

画像:ゲームパネル

認証画面が表示されるので、ご契約後のメールに記載の「ユーザー名」と「パスワード」を入力しましょう。

画像:認証画面

認証が完了すると、マインクラフトマネージャーにアクセスできます。

画像:マインクラフトマネージャー
STEP2
メモリ割り当てを変更する

一番下までスクロールして、「メモリ割り当て」の変更をクリックしてください。

画像:「変更」をクリックする

以下のとおり、メモリ割り当ての変更画面が表示されます。

画像:メモリ割り当ての変更画面

基本的に「最小値」は、そのままでOK。
「最大値」は以下の表を見ながら、変更後のプランに合わせて書き換えてください。

プラン
2GB1000
4GB3000
8GB7000
16GB15000
32GB31000
64GB63000
画像:変更後の画面

値を書き換えたら、変更をクリックしましょう。

画像:「変更」をクリックする
STEP3
マイクラサーバーを再起動する

最後に、マイクラサーバーを再起動します。

「マインクラフトサーバー」の停止をクリックしてください。

画像:「停止」をクリックする

続けて、起動をクリックします。

画像:「起動」をクリックする
STEP4
マルチプレイを遊んでみる

再起動が完了したら、いつもどおりマルチプレイを遊んでみましょう。

サーバーが重くなければ、メモリ割り当ての変更は完了です。

問題が解決しない場合は?

サーバーのメモリ割り当てで問題が解決しない場合は、参加者側(クライアント側)に原因があるかもしれません。

とくに一部の参加者だけが重たく感じている場合は、クライアント側のメモリ割り当てを変更してみましょう。

以下、クライアント側のメモリ割り当てを変更する手順です。

STEP1
「マインクラフトランチャー」を起動する

はじめに、「マインクラフトランチャー」を起動します。

画像:「マインクラフトランチャー」を起動する
STEP2
「起動構成」を開く

画面上部の起動構成をクリックしましょう。

画像:「起動構成」をクリックする

サーバーと同じバージョンの起動構成にカーソルをあて、「・・・」をクリックしたあと編集を選択してください。

画像:「編集」をクリックする

以下の画面に変わったらOKです。

画像:起動構成の編集画面
STEP3
「JVMの引数」を編集する

その他のオプションをクリックしましょう。

画像:「その他のオプション」をクリックする

以下のとおり、「JVMの引数」という項目が表示されます。

画像:JVMの引数

「-Xmx〇G」の部分を任意の値に書き換えてください。

アサダ

「パソコンのメモリ容量」「他ソフトウェアの使用状況」などを見ながら、割り当てるメモリ量を決めましょう。

画像:「-Xmx〇G」を書き換える
STEP4
保存する

編集が完了したら、右下の保存をクリックします。

画像:「保存」をクリックする

以上で完了です。

ちなみに、以下の記事ではマイクラのサーバーが重いときの対処法を紹介しています。

ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

この記事では、マイクラサーバーのメモリ割り当ての方法を解説しました。

それでは、自宅サーバーとVPSで構築したサーバーで異なる、メモリ割り当ての手順をおさらいします。

【自宅サーバー】メモリ割り当ての手順
  1. バッチファイルを作成する
  2. バッチファイルを編集する
  3. サーバーを起動する
  4. マルチプレイを遊んでみる
【VPSで構築したサーバー】メモリ割り当ての手順
  1. マインクラフトマネージャーにアクセスする
  2. メモリ割り当てを変更する
  3. マイクラサーバーを再起動する
  4. マルチプレイを遊んでみる

カクつきなどのトラブルを解消するにあたり、サーバーのメモリ割り当ては有効な手段の一つです。

この記事を参考に、ぜひマイクラサーバーのメモリ割り当てに挑戦してみてください!

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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アサダ

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